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手帳ほどに小さくて、それでも内容は大きいサイズのものと変わらない。

そんな持ち運びにも嬉しい文庫本。

通勤や通学にはもちろん、ちょっとした休憩時間にも気軽に読むことができます。

本を持ち歩けば、何の変哲もない時間も文学に浸ることができ、有意義に過ごすことができると思います。

そこで、今回は私がおすすめの文庫本をご紹介したいと思います。

ノルウェイの森に魅力について語ってく 

複数の男女が織りなす人間ドラマ、「ノルウェイの森」

ここでは村上春樹さんの書いた「ノルウェイの森」を紹介したいと思います。名前は知っているけれど、読んだことはないという方もいるのではないでしょうか?

表紙は赤と緑が際立つ刺激的な色味をしているため、見た目だけでも一段と目を引きます。

私がこの本を読み始めたのも、その表紙の雰囲気に惹かれ手にとったのがきっかけでした。

愛とは何か?複雑な問題を二つの視点から考える

この本で印象に残るのは「セックス」という行為と「死」です。

こう言うとびっくりするかもしれませんが、これは「愛とは何か?」という永遠の問いの重要なヒントとなるものだ、と私は思っています。

事実、この本にはセックスをする描写があり、登場人物の自殺などのショッキングな出来事が淡々と綴られています。

普段はなかなか口に出せないもの。

しかし、物語を通してまっすぐに描くことで、私たちの心に深く訴えかけてきます。

セックスをすることが愛なのか?なぜ彼は、彼女は死んでしまったのか?愛とは、一体何なのか?

こういった難題を考えることを、この本は少しだけお手伝いしてくれます。

個性的で魅力的な男女たち

「ノルウェイの森」の魅力は、なんといっても登場人物の人柄です。

亡き友人の幼馴染であった直子、講義がきっかけで知り合ったみどり、秀才でありながら毎晩のように女遊びをする永沢さんと、それを知りながら付き合っているハツミさん……。

どの人物も一筋縄ではいかない人々で、必ず誰かには惹かれると思います。

主人公も私たち読者と同じように、周囲の人間に少しずつ惹かれていきます。

そして何を取るか、何を捨てるかで悩み、救いたい人間のために苦悩したりします。読み進めるうちに、次第に感情移入していくこと間違いなしです。

主人公の文学的な受け答え

村上春樹さんの作品の一番の魅力は、主人公の言葉遣いにあると思っています。

問いかけにまっすぐ答えるのではなく、「僕がそうすると思う?」などと質問に質問で返したり……独特の言い回しで会話を展開していく様は文学的で、読んでいて心地よく感じるポイントの一つです。

「ノルウェイの森」の冒頭でも、直子の「私のおねがいをふたつ聞いてくれる?」という問いかけに、「みっつ聞くよ」と答えるシーンがありました。

この場面は、主人公がどれだけ直子を愛しているかを文学的に表現しています。

堅苦しい小説は苦手だけれど、文学的な小説を読んでみたい!「ノルウェイの森」は、そんな方々におすすめの文庫本です。

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